2010年11月16日

子供のためのイスラームの礼儀作法(14)自分を躾ける



ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。



イスラームでは自らの心と体の両方を躾けることを奨励しています。

そしてそれは、ある特定の時期に限って行われるものではありません。

例えば、ムスリムは毎日5回義務のサラーを行います。その中でアッラーを称え、感謝し、アッラーからのお導きを願います。それは「アッラーのことをサラー中にだけ思い出し、それ以外では忘れていてよい。」ということではありません。毎日の生活においてアッラーのことを思い出し、アッラーを念じる習慣をつけるためのものでもあります。だからこそアッラーはクルアーンの中で次のように仰られたのです。

『礼拝をしなさい。本当に礼拝は(人を)醜行と悪事から避けさせる。』(29:45)

ラマダーン月に行われるサウムやタラーウィーフのサラーも自らを躾けるのに役立ちますが、それは「ラマダーン月だけ頑張ればよい。それ以外では様々な努力を怠ってよい。」ということではありません。ラマダーン月の後に続く翌年1年間の成功のためのものでもあります。

サラーやサウムをはじめとするイバーダート、またその他の日常行為を、正しく、またアッラーに受け入れられるものとするためには、預言者ムハンマド(彼にアッラーの祝福と平安あれ)のスンナ(慣行)に則って行うことが必要ですし、それらを行うニーヤを正すためにも心を正すこと・清めること(自我の浄化)が必要になってきます。形や方法が正しく心が伴わないもの、またその逆でどんなに心でアッラーのご満悦を求めていてもそれを行う形や方法が正しくなければ、それは受け入れられないものとなってしまいます。

アッラーは次のように仰られました。
『信仰する者たちよ、アッラーと預言者に従え。』(4:59)
『本当にそれ(魂)を清める者は成功し、それを汚す者は滅びる。』(91:9-10)

またアッラーの使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)の言葉に次のものがあります。
「あなたがたのうち誰でも、その者の欲望が私がもたらしたものにそぐうようになるまでは真の信仰を身につけたとは言えない。」(ムスリムの伝承)

以下、ムスリムが身に付けるべき自らの躾に関する礼儀作法を紹介していきます。

1−清潔であるよう心がけましょう。

排泄後のイスティンジャー、義務のウドゥーやグスルだけでなく、常に身の清潔を保つようにしましょう。例えばウドゥーのある状態をなるべく保つようにする、または最低でも1週間に1回はグスルをする・・・などです。そして特に金曜日にはグスルをすることが奨励されています。

2−手足の爪が伸びたら切るようにしましょう。

ある特定の指の爪を伸ばし続けたり、また全ての爪を伸ばし続けたりしないようにしましょう。

3−女性は女性らしく、男性は男性らしくあるようにしましょう。

特に服装・髪型などに関して、女性が男性に似ることの無いように、また男性は女性に似ることのないようにしましょう。男女ともに服装や髪の毛の清潔にし、男性は髪の毛を伸ばし過ぎないようにしましょう。

4−右を優先するようにしましょう。

グスルの際には右半身から洗う、ウドゥーの際には右手や右足を優先させるなどです。
またその他にも挨拶や握手の時、服を着る時や靴を履く時、爪を切る時、物の受け渡しの時、飲食の時にも右側を優先するようにしましょう。
それ以外の場合、つまり服や靴を脱ぐ時やイスティンジャーなどの時には左側を優先させるようにしましょう。

アーイシャは次のように言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)はタハーラや一歩を踏み出す時・靴を履く時など、あらゆることにおいて右を優先させることをお好みになられました。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

5−唾や痰を出す時には左側へ出すようにしましょう。

またそれらを路上に出すことのないよう、なるべくハンカチやティッシュなどを使うようにしましょう。

6−くしゃみをする時には他の人や飲食物から顔を背け、手やハンカチなどを口に当てるようにし、またできる限り小さい音でするようにしましょう

7−くしゃみをした時にはアッラーを称えましょう。

つまり「アルハムドゥリッラー」と言うようにしましょう。またくしゃみをした人に対し、周りの人たちは「ヤルハムカッラー」と言い、くしゃみをした人はそれに対し、「ヤハディークムッラー・ワ・ユスリフ・バーラクム」と言うようにしましょう。

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:アッラーの使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)は次のように仰りました:「あなたがたの誰かがくしゃみをしたら『アルハムドゥリッラー(アッラーに称えあれ)。』と言いなさい。そうしたら彼の同胞、あるいはそばにいた者は『ヤルハムカッラー(アッラーがあなたにご慈悲を垂れますよう)。』と言いなさい。そしてそばに居た者が、『ヤルハムカッラー。』と彼に言ったならば、『ヤハディークムッラー、ワ ユスリフ バーラクム(あなた方にアッラーのお導きがありますように。またあなた方の状態を正して下さいますように)。』と言いなさい。」(アルブハーリーの伝承)

8−欠伸をする時には手で口を覆い、小さな音でするようにしましょう。もし我慢できるようであれば、欠伸が出ないように我慢しましょう。

そして欠伸の後にはイスティグファール(「アスタグフィルッラー(アッラーに罪の赦しを願います)」と言うこと。)をしましょう。

9−げっぷをしないようにし、なるべくその原因となる食べ物を避けるようにしましょう。

どうしても出てしまう時には、なるべく音を小さくし、イスティグファールをしましょう。

10−善行を継続的に行うようにしましょう。

義務のイバーダートはもちろん、任意のサダカやスンナのイバーダート、またアッラーを念じることやクルアーンの読誦を継続的に行うようにしましょう。

アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)が最もお好みなられた宗教的行為は、その者が継続して行っていたことでした。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

11−スンナに則ったドゥアーやズィクルを日々の生活の中で唱えるようにしましょう。

目覚めのズィクル、就寝時のズィクル、朝・晩のズィクル、トイレに入る時、食事をする時その他の機会におけるズィクルやドゥアーを覚え、毎日の生活の中で唱えるようにしましょう。

12−自分に関わりのないことに介入しないようにしましょう。

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:アッラーの使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)は仰りました:「関わりのない問題を放っておくことは,良きムスリムたることの一部である。」(アッティルミズィーとアブー・ダーウードの伝承)

13−自分の中の良い部分はそれを強化させ、悪い分は直すように努力しましょう。

14−他の人からの正しいアドバイスを進んで受け入れるようにしましょう。

15−自分の行う全ての行為に関して「至高のアッラーのために行う」というニーヤを心掛けましょう。

至高のアッラーは仰られました:
『言え。「私のサラーと宗教儀礼、私の生と死は、万有の主、アッラーのためである。かれに同位者はない。このように命じられた私はムスリムの先駆けである。」』(6:162-164)

参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ

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2010年11月15日

子供のためのイスラームの礼儀作法(13)クルアーン読誦

ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。



預言者ムハンマド(彼にアッラーの祝福と平安あれ)が天使ジブリールを介してアッラーからの啓示を受け(始め)た月はヒジュラ暦の9番目の月に当たる「ラマダーン月」です。
つまりラマダーン月は、「クルアーンが下された月」でもあります。

クルアーンの月ということと、ラマダーン月にはその善行への報奨も倍増されるということから、世界中の多くのムスリムたちがラマダーン月に熱心にクルアーン読誦を行います。残念ながら前回のラマダーンから1年間、礼拝以外では1度もクルアーンを読まなかった人たち、普段は読めなくても(読まなくても)「ラマダーン月だから読まなくちゃ!」「ラマダーン月だから読みたい!」という人たち、そして自分の周りのムスリムたちがそうしているからなんとなく自分もそのようにしているのだという人たちも少なくないのではないかと思います。

またヒジュラ暦の12番目の月にあたるズルヒッジャ月の最初の10日間も、特に徳のある期間としてクルアーンを熱心に読む人たちもいます。

クルアーンとは?

クルアーンは永遠なるアッラーの書であり、またかれの御言葉であり、預言者ムハンマド(彼にアッラーの祝福と平安あれ)に与えられた最大の奇跡であり、イスラームの最も偉大なる集大成でもあります。

アッラーはクルアーンを知識・英知・祝福・訓戒・明確さなどで形容されました。
『だがアッラーはあなたに下されたもの(啓示)がかれの知識によるものであることを立証される。また天使たちもそれを立証する。』(4:166)
『ヤースィーン。英知に満ちたクルアーンによって誓う。』(36:1-2)
『われがあなたに下した啓典は、祝福に満ち、その御しるしを沈思黙考するためのものであり、思慮深いもの達への訓戒である。』(38:29)
『サード。訓戒に満ちたクルアーンにかけて。』(38:1)
『アリフ・ラーム・ラー。これは明瞭な啓典のしるしである。』(12:1)

クルアーン読誦はイバーダの1つ

アッラーは私たちにクルアーンを読むことを命じられました。
『私は聖域となされたこの町(マッカ)の主のみを崇拝するよう命じられました。全てのものはかれに属し、また私は服従帰依する者であるよう、またクルアーンを読むことを命じられました。』(27:91-92)

クルアーンは全知全能の至高なるアッラーの御言葉であり、かれを必要とする無知で弱い私たち人間へのメッセージです。またクルアーンは「人間」というアッラーの被造物の取り扱い説明書のようなものでもあります。ある品の製造者がその物の一番正しい利用方法を知っているように、万物の創造主であられるアッラーこそそれら全ての正しい生き方をご存知なのです。この創造主の言葉であるクルアーンを熟読し熟考し、そこに書かれている内容を実行することによって、私たちはアッラーとの絆を強め、救いの道を見出し、正しい道へと導かれ、そして現世と来世での成功と幸福を手にすることができるのです。

クルアーン読誦の徳

クルアーン読誦の徳とその奨励に関するクルアーンの節・預言者のハディース・サハーバたちの言葉はとても多いですが、その中の幾つかを紹介しましょう。

至高のアッラーはこう仰られました:『実にこのクルアーンは最も正しい道へと導き、(それに沿って)善行に励む信仰者たちに多大な報奨の福音を伝えるのだ。』(17:9)

『ムウミン(イーマーンの徒)とはアッラーが想起されればその心が畏怖の念に襲われ、そして(クルアーンの)節が唱えられればその信仰心が増し、またその主にタワックル(自らの身を完全に委ねること)する者たちのことである。(また彼らは)サラー(礼拝)を行い、われら(アッラーのこと)が糧として恵んだものから施しをする。彼らこそは真のムウミン(イーマーンの徒)である。彼らには主の御元に(高い)位階とお赦し、尽きることのない報償がある。』
(8:2-4)

『そしてわれら(アッラーのこと)はクルアーンによって、信仰者にとって(心身のあらゆる疾患の)癒しとなるものと慈悲を下した。しかし(それは、真理に対して)不正を犯す者たちにとっては、損失しか与えてはくれない。』(17:82)

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“・・・そして人々がモスクに集まってアッラーの書(クルアーンのこと)を読み、それを学び合えば、彼らの間には静寂が訪れ、慈悲に包まれ、またアッラーが天使たちのもとで彼らを褒め称えられないことはない。そして行いにおいて劣る者は、血統によってそれを償うことが出来ないのである。”」(ムスリムの伝承)

ウスマーン(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「あなた方の内最善の者は、クルアーンを学び、教える者である。」(アル=ブハーリーの伝承)

アブドッラー・ブン・アムル(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“クルアーンに従事する者は(審判の日)、こう言われる:「(クルアーンを)読み、(それでもって)高き(位階)に到達し、現世でそうしていたようにゆっくりと朗誦するのだ。(この日)あなたの居場所は、あなたが最後に読んだ(クルアーンの)節(の数次第)で決まるのである。」”」(アッ=ティルミズィーとアブー・ダーウードの伝承)

クルアーンへの礼儀はその語り手つまりアッラーへの礼儀でもあります。
以下、ムスリムが身に付けるべきクルアーン読誦に関する礼儀作法を紹介していきます。

1−クルアーンを読む時に、ニーヤを明確にしましょう。

クルアーンを読む時には、ただアッラーのご満悦を願い、読んだ節に書かれているアッラーの命令に従おうという意志をもって読むようにしましょう。

2−清浄な状態で読むようにしましょう。

ムスハフ(クルアーン)に触れる時にはウドゥーをした状態であることが必要です。
また清潔な場所・服装で読むことを心掛けましょう。

3−読誦の前には「アウーズビッラーヒ・ミナッシャイターニッラジーム」と唱え、クルアーン第9章を除いた各章の冒頭から読む時にはバスマラを唱えましょう。

4−クルアーン読誦を日課とするようにしましょう。

たとえわずかな節や短い章だけであってもクルアーン読誦を日課とすることを心掛け、クルアーン読誦から自らを遠ざけないようにしましょう。

アブー・ムーサー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「常にクルアーンと共にあれ。私の魂がその御手に委ねられているお方にかけて。それは縛り綱につながれたラクダよりも素早く逃げ去ってしまうものなのだから。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

5−クルアーンを読む時には雑念を捨て、至高のアッラーの御言葉を心と思考と魂で切望するようにしましょう。

至高のアッラーはこう仰られました:『アッラーは最良の話(クルアーン)を下された。それは(その章句)が互いによく類似し繰り返される啓典である。それは主を畏れるものたちの皮膚を震え縮め上がらせ、それから彼らの皮膚と心をアッラーへの想念へと和らげ容易くさせる。これこそがアッラーのお導きである。かれはお望みの者をそれでもって導かれるが、かれの迷わされた者にはもはや何も導くものはないのだ。』(39:23)

6−クルアーンを美しい声で読むようにしましょう。

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「アッラーは、預言者がクルアーンを美しく朗誦するのをお聞きになられるほど、何かをお聞きになられることはない。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

7−タジュウィード(クルアーン読誦法)の規則に沿った正しい読み方で読むようにしましょう。

アーイシャ(彼女にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“クルアーンの読誦に熟達した者は、この上なく従順で高貴な記録者たち(天使たちのこと)と共にある。一方クルアーンをやっとの思いで躓きながら読む者には、2つの報奨がある。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

8−クルアーンに書かれている内容をよく考え、吟味しながら読誦するようにしましょう。

ハサン・アルバスリーの次のように言いました:「あなた方以前の者たち(つまりサハーバたち)はこのクルアーンを、彼らの主から彼らへのメッセージだと捉えていた。だから彼らは夜にはそれらを熟考し、昼にはそこにある内容を実行していた。」

至高なるアッラーは仰られました:『一体彼らはクルアーンを熟読吟味しないのか?いや、彼らの心には鍵がかけられているのだ。』(47:24)

9−畏怖の念をもち、頭をうな垂れ、落ち着いてクルアーンを下したお方の偉大さを思いつつ、そして至高のアッラーへの畏れに涙しつつクルアーンを読むようにしましょう。

そしてもし自然な状態で涙することがなくても、特に誰もいないところで一人で礼拝する際にはなるべく泣くように努力しましょう。

至高のアッラーは仰られました:『そして彼らが使徒に下されたもの(クルアーン)を聞けば、あなたは彼らが真理を知ったがゆえにその眼を涙で溢れさせるのを見るであろう。彼らは言う:「われらが主よ、私たちは(彼に下されたものを)信仰しました。私たちを(審判の日、それが真理であると)証言する者たちと共に書き留めて下さい。どうして私たちがアッラーと、私たちのもとに到来した真理を信仰しないなどということがありましょうか?そしてわれらが主が、私たちを敬虔な民と共に(天国に)入れて下さることを望まないことが?」そしてアッラーは彼らの言葉に対して、その下を河川が流れる楽園でお報いになった。彼らはそこに永遠に留まる。そしてそれこそはよく服従した者たちの報奨なのである。』(5:83-85)

アブドッラー・ブン・マスウード(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「預言者(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は私にこう言いました:“(クルアーンを)読んでくれ。”私は言いました:“アッラーの使徒よ、あなたに啓示されたものをあなたの前で読むというのですか?”(預言者は)言いました:“ああ。読むのだ。”それで私は女人章を読みましたが、『それで(審判の日)われら(アッラーのこと)が全ての民に(アッラーの御言葉を彼らに伝えた)証人を連れて来たら、そしてあなたを彼ら(不信仰者たち)への証人として連れて来たら、(彼らは一体)どうするつもりだというのか?』(4:41)という句に差し掛かった時、(預言者は)“そこまででよい。”と言いました。顔を上げて見てみれば、彼の両目からは涙が溢れ出ていました。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

10−クルアーンに書かれていることを頭で理解するだけではなく、実行できるようにしましょう。

アッラーから命じられたことは実行し、禁じられたことは避けるようにしましょう。

アブー・ムーサー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「クルアーンを読み、それに則って行う者はシトロンのようである。その風味は甘美で、香りも馥郁たるものである。またクルアーンは読まないがそれに沿って行う者は、ナツメヤシの実のようである。その風味は甘美だが、香りはない。そしてクルアーンを読む偽信者とはバジルのようである。その香りは甘美であるが、口当たりは苦い。またクルアーンを読まない偽信者はコロシントウリのようである。口当たりは苦く、あるいはひどく悪く、かつ匂いも醜悪である。」 (アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

11−なるべくクルアーンを暗記するようにしましょう。

『いや、これこそは知識を与えられた者の胸の内にある明瞭なしるしである。』(29:49)

クルアーンを暗誦する時にその文字と音だけを暗誦する目的とするのはよくありません。
クルアーン暗誦の最大の目的はその書かれている意味を心に留めることであり、またそれを人生に活かすことです。

参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ
『聖クルアーン暗記というあなたの夢を叶えなさい』Dr.アブドゥッラー・アルムルヒム
『クルアーン熟考の鍵と人生の成功』Dr.ハーリド・ビン・アブドゥルカリーム・アッラーヒム
イスラーム・ハウスHP  http://www.islamhouse.com/s/10447


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子供のためのイスラームの礼儀作法(12)路上や公共の場における礼儀作法




ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。



私たちの信じるクルアーンとハディースには、ムスリムが守るべき礼儀作法が記されていますが、そこには特に路上あるいは公共の場における礼儀作法も記されています。
今回はそれらを一緒に勉強しましょう。
その中で、特にムスリムでなくても普段から守られるべきマナーに関しては、それを実行する際のニーヤを新たにしましょう。

以下に挙げるものは路上、あるいは公共の場においてのイスラームの礼儀作法です。

1−禁じられたものから目を伏せ、通行者の行為・しぐさ・服装などをじろじろ見ないようにしましょう。

アブー・サイード・アル=フドゥリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「“公道に座りこむのではない。”それで(教友たちは)言いました:“アッラーの使徒よ、話し合うための場所が他にないのです。”すると(預言者は)言いました:“やむを得ずそうするなら、公道での義務を守るのだ。”(教友たちは)言いました:“公道の義務とは何ですか、アッラーの使徒よ。”(預言者は)言いました:“視線を(様々な問題を及ぼす物事から)下げること、害悪の阻止、挨拶を返すこと、そしてよき言葉である。”」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

2−通行人の邪魔にならないようにしましょう。

道や曲がり角、店の前など通行の邪魔になるような場所での立ち話、座りこみなどをしないようにしましょう。

3−自ら進んで挨拶するようにしましょう。

特にムスリム同胞には「アッサラームアライクム(あなた方の上に平安がありますように)」という挨拶をするようにしましょう。

アブドッラー・ブン・アムル(彼らにアッラーのご満悦あれ)によれば、ある男が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)にこう尋ねました:「イスラームの特質の中で、どのような点が最も優れていますか?」(預言者は)言いました:「(他人に)食事を与え、知っている者にも知らない者にも挨拶をすることである。」(アルブハーリーの伝承)

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこう言いました:「私の魂がその御手に委ねられているお方にかけて。あなた方は信仰するまで天国に入ることはない。そして互いに愛し合うようになるまでは、本当に信仰したことにはならない。あなた方がそれを行えば、互いに愛し合うようになることを教えてやろうか?あなた方の間に挨拶を広めるのだ。」(ムスリムの伝承)

アブー・アイユーブ・アル=アンサーリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「ムスリムは、会えば背き合うようにして、その同胞を3夜以上避け続けることは許されない。そして彼らの内、先に挨拶を始める方がより優れているのだ。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

アブー・ウマーマ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“アッラー(のご慈悲)により近いのは、先に挨拶を始める者である。”」(アブー・ダーウードとアッティルミズィーの伝承)

4−サラームにはより良いサラームで返しましょう。

至高のアッラーはこう仰られました:『そしてあなた方が挨拶を受けたら、それよりもっとよい形の挨拶で挨拶するか、あるいは同じ言葉を返すのだ。実にアッラーはあらゆる事柄をも(仔細に)計算されるお方である。』(クルアーン4:86)

イムラーン・ブン・フサイン(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「ある男が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとを訪れ、こう言いました:“アッ=サラーム・アライクム(あなた方に平安あれ)。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその挨拶に応じました。そして座ると、こう言いました“10(倍の報奨)だ。”次にまた別の男が来て、言いました:“アッ=サラーム・アライクム・ワ・ラフマトッラー(あなた方に平安とアッラーのご慈悲あれ)。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその挨拶を返してから座ると、こう言いました:“20(倍の報奨)だ。”それからまた別の男がやって来て、こう言いました:“アッ=サラーム・アライクム・ワ・ラフマトッラーヒ・ワ・バラカートフ(あなた方に平安と、アッラーのご慈悲と祝福あれ)。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその挨拶を返してから座ると、こう言いました:“30(倍の報奨)だ。”」(アブー・ダーウードとアッティルミズィーの伝承)

5−公共の場をきれいに使いましょう。ゴミ箱以外にゴミを捨てないようにしましょう。

6−公共の場から人々の害になるもの(ガラス・釘・石など)を取り除くようにしましょう。

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「私は、道路の真ん中で人々(の交通)を阻んでいた1本の木を切ったことにより、天国(での享楽)を堪能している男を見た。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

7−助けを必要としている人を助け、道に迷っている人を導きましょう。

預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「そして惨めな境遇にある者を慰め、迷っている者を導いてやることである。」(アブー・ダーウードの伝承)

8−混雑を避け、特にアッラーから禁じられた物事が広まっている場所では、ズィクルをしながら足早にそこを通り過ぎるようにしましょう。

特に市場・繁華街・街中に入る時には下のドゥアーを言うようにしましょう。
ウマル(彼にアッラーのご満悦あれ)によるとアッラーの使徒(彼にアッラーの祝福と平安あれ)は言いました:「ラー イラーハ イッラッラーフ ワハダフ ラー シャリーカ ラフ。ラフルムルク ワ ラフルハムドゥ。ユフイー ワ ユミートゥ ワ フワ ハイユン ラー ヤムートゥ。ビヤディヒルハイル、ワ フワ アラー クッリ シャイイン カディール。(唯一のアッラー以外に神はなく、かれに並ぶ何者もいません。主権はかれに属し讃美もかれに属します。生死を司る御方、かれは死ぬことなく永遠に生きるお方。全ての良いことはかれの手中にあり、かれは全てにおいて全能です。)」(アルハーキムの伝承)

9−急ぎすぎたり走ったりすることなく、またのろのろと歩くこともなく、中くらいの速さで謙虚に歩きましょう。

至高のアッラーは仰りました:
『そして奢り高ぶって人々から頬を背けてはならず、地を高慢に歩いてはならない。アッラーはいかなる驕慢な自惚れ屋も愛でられないのだ。そして節度をもって歩み、声を低めよ。最も醜悪な声とは、ロバの鳴き声であるのだから。』(31:18−19)

10−立ち食い、歩きながら食べることを避けましょう。

11−常にズィクルやアッラーの創造物や御印の観察、預言者への祝福祈願を口にして、通勤・通学時間も無駄な時間の無いように過ごしましょう。

その他にも覚えたクルアーンのアーヤやハディースの復習、学校の勉強の復習・暗記などに時間を費やすようにしましょう。

12−外出時と帰宅時のスンナに則ったズィクルを習慣づけましょう。

外出時には次のように言いましょう。
「ビスミッラー。 タワッカルトゥ アラッラー。ワ ラー ハウラ ワ ラー クウワタ イッラー ビッラー。(アッラーの御名において。私はアッラーにこの身を委ねます。至高至大のアッラーの他にいかなる威力も強大なるものもありません。)」(アッティルミズィーの伝承)

帰宅時には次のように言いましょう。
「ビスミッラーヒ ワラジュナー。ワ ビスミッラーヒ ハラジュナー。ワ アラー ラッビナー タワッカルナー。(アッラーよ、アッラーの御名において私たちは入り、アッラーの御名において私たちは出ました。そして我らが主に全てをお任せしました。)」(アブー・ダーウードの伝承)
それから家族に挨拶をしましょう。

13−災難に遭った者を見た時にはドゥアーを言うようにしましょう。

アブー・フライラは災難に遭った者を見て、自分がその災難に遭わなかった時に言うドゥアーとして次の預言者の言葉を伝えています。
「アルハムドゥリッラーヒッラズィー アーファーニー ミンマブタラーカ ビヒ。 ワ ファッダラニー アラー カスィーリン ミンマン ハラカ タフディーラー。(あなたに降りかかった災難から私を守って下さった、そして私を彼が創造された多くのものより尊んで下さったアッラーに称えあれ。)」(アッティルミズィーの伝承



参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ著
『ムスリムの砦』サイード・アルカハターニー著
イスラーム・ハウスHP  http://www.islamhouse.com/s/10447




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