2011年02月25日

子供のためのイスラームの礼儀作法(23)気分転換における礼儀作法



ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。

イスラームは簡単な宗教です。

アッラーは人々が物事を容易にすることを命じられ、困難にすることを禁じられました。
そしてアッラーが良い物事だと定めたものは許可し、悪い物だとした物事を禁じるように命じました。

至高のアッラーは、信者たちの特徴について次のように仰られました:

『かれらは文字を知らない預言者、使途に追従する者たちである。彼(預言者)は彼らの持っている(啓典)律法と福音の中に、記され見出される者である。彼は彼らに正義を命じ、邪悪を禁じる。また一切の善い(清い)ものを合法(ハラール)とし、悪い(汚れた)ものを禁忌(ハラーム)とする。また彼らの重荷を除き、彼らの上の束縛を解く。それで彼を信じる者は、彼を尊敬し、彼を助けて、彼と共に下された御光に従う。これらの人々こそは成功する者たちである。』(7:157)

ムスリムに許された気分転換の方法にピクニック・旅行・スポーツ・遊びなどが挙げられます。
日常生活の疲れや退屈が積み重なった時には、偉大なるアッラーがお創りになられた壮大で美しい自然の中に身を委ねてみるのもいいでしょう。
そしてサラーやサウム、その他の日常生活の中で日々行われるアッラーへの崇拝行為を、再び活発に熱心に行うための充電の時間を取りましょう。

しかしながら気分転換には当然、イスラームで禁じられた物事や(それが合法であるかどうか)疑わしい物事を避けなければなりません。

またそのような気分転換は、義務の崇拝行為の妨げにならない程度の範囲で行われなければなりません。

それでは以下に、イスラームにおける「気分転換」のマナーを紹介しましょう。

1−ニーヤを正しましょう。

「アッラーへの崇拝行為をより強化するために、心身をリフレッシュさせよう」というニーヤで気分転換を行いましょう。

単に、自分の欲望を果たすためだけに気分転換を行わないようにしましょう。

2−グループや家族で旅行やピクニックなどを行う場合は、リーダーの指示に従いましょう。

3−何事も時間厳守で行いましょう。

4−自分勝手な行動を避けましょう。

5−良いマナーで人々に接しましょう。


正直であること、嘘をつかないこと、誠実であること、自分よりも他人を優先させること、忍耐すること、寛大であること、謙虚であること、ムスッとしないこと、良い優しい言葉遣いをすることなど、良いマナーで過ごしましょう。

6−時間を有益に使いましょう。

偉大なるアッラーの創造の素晴らしさに思いを馳せましょう。
アッラーを念じること、義務のサラーなどを行うこと、クルアーンやハディースその他を学ぶこと、イスラームクイズその他、参加者全員が楽しめる内容になるようにしましょう。

7−旅行やピクニックの前後・その最中の様々な準備や活動には積極的に参加しましょう。


8−参加者の快適さや楽しさを大切にしましょう。

9−イスラームで合法ではない遊び道具などは、持っていかないようにしましょう。

10−義務の崇拝行為を損なう恐れのある場所や合法でないことが行われる場所に行くことは、避けましょう。

11−着替えが必要な時には、人の目に晒されない場所で行いましょう。

12−一般的な公共マナーを守りましょう。

13−イスラームで合法な服装を心がけましょう。


特に水泳その他のスポーツなどでもアウラが露わにならない服装を心がけましょう。


参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ





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2010年12月19日

子供のためのイスラームの礼儀作法(21)イードに関する礼儀作法


ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。

イスラームにおけるイード(祭日)は1年に2回あります。
その1つ目がラマダーン月明けのイード・アル=フィトル、2つ目がズルヒッジャ月(ヒジュラ歴の12月)の10日のイード・アル=アドハーです。

アナス(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)がマディーナにやって来た時、彼ら(マディーナの民)には遊興のための2日間がありました。それでアッラーの使徒(彼にアッラーからの 祝福と平安あれ)は言いました:『アッラーはその2日間をあなた方にために、より良いものに代えて下さった:イード・アル=アドゥハー(犠牲祭)とイー ド・アル=フィトゥル(ラマダーン月の斎戒明けの祭日)である。』(アブー・ダーウードとアン=ナサーイーの伝承)

イード・アル=フィトルは、ラマダーン月のサウム(斎戒)・夜に任意に行われる礼拝であるキヤームッライル・その他のイバーダ(崇拝行為)、自我の抑制・浄化においてムスリムたちが奮闘努力した後にやってきます。

またイード・アル=アドハーはイスラームの5柱の1つでもあるハッジ(大巡礼)後にやってきます。巡礼者にとっては彼らへのアッラーの恩恵・お赦しとご満悦を喜ぶ日ですが、この日はまた全世界のムスリムたちにとっても喜びの日となっています。

イードの日は、しもべが主であるアッラーから授かった恩恵・アッラーこそが成功させてくださったイバーダの数々、義務行為後の安息を感謝する日であり、またこの日はあたかもアッラーがお与えになった試練に対しての努力、そしてアッラーのもとでの試験での合格点へのプレゼントを受け取る日のようでもあります。またそれまで一定期間続けていたイバーダをさらに続けるための励ましの日でもあります。

ですからムスリムはこの日は自分の持つ最も美しい衣服を身に纏います。(ただし、成人女性に限ってはマハラム以外にその美しさを見せてはなりません。)

イードの礼拝はムスリム男女にとって強く推奨されたスンナです。生理中の女性は礼拝しませんが、できるだけフトバ(説教)を聞くようにしましょう。


イードの礼拝のやり方

礼拝そのもののやり方は変わりませんが、異なるのはタクビールです。

1ルクア目は最初のタクビールの後に7回タクビールを唱えます。2ルクア目は5回のタクビールを唱えます。

学派によってタクビールの数が若干異なりますので、イマームに合わせて礼拝しましょう。

イードの日は金曜日の合同礼拝時とは異なり、先にイードの合同礼拝を行い、次にフトバ(説教)となります。

それでは以下に、喜ばしいイードの日に関するマナーを紹介しましょう。

1−イードの夜はイバーダ・善行に励むようにしましょう。

2−グスルを行い、スィワークを使用しましょう。

また男性は香水・お香などを用い、自分のもっている最も美しく最もよい装いでイードの日を過ごします。女性は外出時やマハラム以外の男性がいるところでは香りを身に付けません。

3−イードの日にはタクビールをたくさん唱えましょう。

タクビールをするのが推奨される時間帯はイード・アル=フィトルにおいてはイードの日の夜から イードのサラーを終えるまでの間です。イード・アル=アドゥハーにおいては、ズー・アル=ヒッジャ月初日から同月13日の日没までです。

至高のアッラーは仰られました:『これはあなた方が定められた期間を全うして、導きに対しアッラーを讃えるためで、おそらくあなた方は感謝するであろう。』(クルアーン2:185)

4−イードの礼拝前にザカート・アルフィトルを施しましょう。

このザカートは成人・未成年に関わらず、全てのムスリムに課されます。

5−任意のサダカを施したり、その他の善行に励みましょう。

6−喜びを露わにするようにしましょう。

この日のイバーダは喜びを表すことも含まれます。
たとえ自分にとって嫌なことや悲しいことがあったとしてもそれらを表に出さないようにしましょう。

7−ファジュルの礼拝後、なるべく早くイードの礼拝場所へ向かうようにしましょう。

また行きと帰りで違う道を通るのがスンナです。

8−イード・アルフィトル時は、イードの礼拝に赴く前に奇数のデーツを食べるようにしましょう。

逆にイード・アルアドハーの時にはイードの礼拝後に口にするようにしましょう。

参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ
『フィクフ・アッスンナ』サイイド・サービク






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2010年12月16日

子供のためのイスラームの礼儀作法(22)失礼を乞うことにおける礼儀作法

ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。

「失礼を乞うこと」はその人の礼儀正しさや羞恥心、奥ゆかしさの表れです。
「失礼を乞うこと」は、見るべきでないことを見たり、聞くべきでないことを聞いてしまったりすることからその人を守ってくれます。
また、「失礼を乞うこと」で、急に入室したり現れたりすることによって他の人を不用意に驚かしたりせずに済みます。

「失礼を乞うこと」は家や部屋に入る許可を求める時、人々の集まりに加わる時、またはそこから退出する時、他の人の所有物を取り扱う時、意見を言う時、話を聞く時などに行われます。

至高のアッラーは仰られました:『信仰する者たちよ、その許しを請い、家人に挨拶すること無しには他人の家に入るのではない。それがあなた方にとってよりよいことなのだ…』(24:27)

幼い子供が両親またはその他の人に失礼を乞うことは、至高のアッラーが命じていることです。
そのような良い習慣を身に付けて育った子供は、きっと大きくなってからも人々から好かれ、周りからも信頼されるようになるでしょう。

それでは以下に、イスラームにおける「失礼を乞うこと」のマナーを紹介しましょう。

1−他人の家に入る時には失礼を乞いましょう。

至高のアッラーは仰られました:『信仰する者たちよ、その許しを請い、家人に挨拶すること無しには他人の家に入るのではない。それがあなた方にとってよりよいことなのだ…』(24:27)

2−失礼を乞う前にサラームを言いましょう。

相手がムスリムであれば「アッサラームアライクム」、ムスリムでなければ「こんにちは」「すみません」などと言いましょう。

至高のアッラーは仰られました:『あなた方が他の家に入ったならば、あなた方の同胞にアッラーからの祝福に溢れた美しい挨拶をするのだ。』(24:61)

リブイー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「バヌー・アーミルの民出身の男が、私たちにこのように語りました:彼は預言者(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)が在宅中に、彼に(家に入る)許可を請い、こう言いました:“入ってもいいですか?”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は 使用人にこう言いました:“彼のところに行って、許可の請い方を教えよ。彼にこう言ってやるのだ:「アッサラーム・アライクム(あなた方に平安あれ)。入ってもいいですか?」と言いなさい、と。”それで男はそれを聞き、言いました:“アッサラーム・アライクム。入ってもいいですか?”こうして彼は入りました。」(アブー・ダーウードとアハマドの伝承)

3−入室許可を求めるためにドアをノックした時には、ドアの横に立つか、横あるいは後ろを向くなどして、不用意に他人の家や部屋を覗いてしまわないようにしましょう。

また出来る限り目を伏せたり、家や部屋の中から視線を逸らしたりましょう。

アブドゥッラー・ブン・ブスル(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「預言者(彼にアッラーからの祝福あれ)は人々の家を訪れる時、扉の真ん前には立たず、その右側か左側の柱のもとに立ちました。そしてこう言ったものです:「アッサラームアライクム。アッサラームアライクム。」(アブー・ダーウードとアハマドの伝承)

4−失礼を乞うこと、またそれに伴うマナーは男女共通です。

5−失礼を乞うことは3回まで行われるのがスンナです。それ以上は控えましょう。

家や部屋を訪れ、3回ドアをノックしても返答がない時は黙って立ち去りましょう。
相手が中にいることを確信していても返答がない時は立ち去るようにしましょう。

アブー・ムーサー・アル=アシュアリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:『(呼ぶなりドアをノックするなりして)3回許可を乞うても返事がなかったら、立ち去るのだ。』(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

6−失礼を乞う時、名前を名乗る際、あるいは「どなたですか?」と尋ねられたらきちんと名前を述べましょう。

「私」という言葉は使わないようにしましょう。

7−最も近しい間柄の相手にも、失礼を乞うというマナーを忘れないようにしましょう。

親子間・兄弟姉妹間・夫婦間でもマナーを忘れないようにしましょう。

8−幼い兄弟姉妹、幼い子供達にも失礼を乞うマナーを身に付けさせましょう。

至高のアッラーは仰られました:『信仰する者たちよ。あなた方の右手が所有する者たち(奴隷のこと)、そして成熟していない者たちには(昼夜通して)3度(の時間帯に)許可を壊せるのだ。(それはつまり)ファジュル(夜明け前の礼拝)の前と、あなた方が脱衣しているかもしれない正午(の休息時間)、そしてイシャー(夜の礼拝)の後である。(これらは)あなた方のための(肌が露わになる)3つの私的な時間(である)。これらの時間帯の他は、あなた方も彼らも(許可を請うことなく)自由に互いに行き来しても罪はない。彼らはあなた方のもとを頻繁に回る者たちであり、あなた方は互いに行き交う。このようにアッラーは、あなた方にみしるしを明らかにされる。アッラーは全てをご存知で、英知に溢れたお方である。』(24:58)


参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ




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