2011年11月05日

『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その9

ハマド・ブン・アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・アル=ハマド著『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その9

第9の集まり


1、ミナーを早く立ち去りたい人は、ズルヒッジャ11日と12日晩をミナーで過ごすが、これはズルヒッジャ12日の日没前にミナーを出発することが条件。混雑も無いのに日没前にミナーを出発しなかった場合は、ズルヒッジャ13日のジャマラートでの投石が義務となる。ミナー出発を遅らせる巡礼者は11日・12日・13日晩をミナーで過ごす。

2、「ミナーで夜を過ごす」とは、夜の大半をそこで過ごすこと。真夜中までミナーにいて、その後ハラムに出向いたり、真夜中前にミナーに到着しても問題はない。

3、ミナーで2晩過ごさなかった者にはダムが課される。1晩のみ過ごした者はハラムの困窮者1人に食事を施さなければならない。

4、アイヤーム・アッタシュリーク(ズルヒッジャ11日、12日、13日)のジャマラートでの投石は、まず最小のジャムラ(マスジド・アル=ハイフから一番近いジャムラ)から始め、1粒ずつ投げる毎に「アッラーフ・アクバル」と言い、7粒投げる。それから混雑から離れ、右に出てキブラを向き、両手を上げて長いドゥアー(預言者はアル=バカラ章程度の長さのドゥアーを言った)をする。次に中位のジャムラで同様に7粒前回と同じやり方で投石し、混雑から離れ、左に出てキブラを向き、長いドゥアーを言う。次にアル=アカバのジャムラへ行き、左にカアバ、右にミナーが来るように立ち、投石する。投石後はドゥアーの為に立ち止まらない。これを12日、13日も同様に行う。投石するジャマラートの順番はここで述べたとおりでなければならない。投石時間はズフル〜日没まで。4大法学派ではズフル前にされた投石は正しいとみなされない。ただしハナフィー派の一部では13日はズフル前に投石しても構わないとしている。ハンバリー派の一般論とは異なるが、イマーム・アハマドは12日もズフル前に投石して構わないとしている。

5、アイヤーム・アッタシュリークの投石を、ズフル前にしても構わないと言う学者の意見に則って投石した者には、ダムは課されない。

6、日没前に投石しなかった者は、翌日ズフル後、まず投石できなかった日の分の投石を、そして次にその日の分の投石を行う。

7、3日間の投石を13日にまとめて行っても構わない。その際はニーヤを順番どおりにすること。まずアル=アカバのジャムラで10日の分の投石をし、それから11日の分の投石の為に、最小のジャムラで投石し、それから中位、そしてアル=アカバのジャムラで投石する。それから12日の分の投石の為に、最小のジャムラで投石し、それから中位、そしてアル=アカバのジャムラで投石する。それから13日の分の投石の為に、最小のジャムラで投石し、それから中位、そしてアル=アカバのジャムラで投石する。このようにしてもダムは課されない。

8、ミナーを早く立ち去りたい者は、12日にまずアル=アカバのジャムラで10日の分の投石をし、それから11日の分の投石の為に、最小のジャムラで投石し、それから中位、そしてアル=アカバのジャムラで投石する。それから12日の分の投石の為に、最小のジャムラで投石し、それから中位、そしてアル=アカバのジャムラで投石する。このようにしてもダムは課されない。

9、投石が困難な女性・子供・年寄り・病人の代理人として投石する者は、まず最小のジャムラにて、ジャムラで自分の為の投石をし、続いて依頼人の為の投石を行う。それから中位のジャムラにて自分の為の投石をし、続いて依頼人の為の投石を行う。それからアル=アカバのジャムラにて自分の為の投石をし、続いて依頼人の為の投石を行う。

10、自分で投石可能な女性はミナー出発日以外は投石の代理を頼んではならない。代理人はその女性のマハラムでなくともよい。投石の代理は、子供以外は本人からの依頼がなければ行ってはならない。小さな子供の場合は、後見人かその後見人の代理人が本人の依頼無しでも投石を行うことができる。

11、ミナーを早く立ち去りたい者は、13日の分の投石を12日に行うということはない。そのようなことを行う人々もいるが、それはスンナに反した行為である。


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2011年11月04日

『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その8

ハマド・ブン・アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・アル=ハマド著『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その8

第8の集まり


1、ズルヒッジャ10日、ミナーに着いたら、アル=アカバのジャムラで7粒の小石を投げてから犠牲(タマットゥウとキラーンの人は義務、イフラードの人は義務ではない)を屠り、頭髪を剃るか、切るかする。これによりイフラームの部分的解除がなされたことになる。

2、アル=アカバのジャムラとはマスジド・アル=ハイフから最も遠いジャムラのこと。

3、投石は7粒の小石で行い、1回ずつマルマー(投げた石が落ちるべき所)に落ちたかを確認しながら投げる。混雑が酷い時にはそこに落ちた可能性が高ければ可。小石以外のサンダルやその他のものでは、投石は正しいとみなされない。

4、投石するたびに「アッラーフ・アクバル」と言うのが好ましく、投石の時はカアバが自分の左に、ミナー(の中心地)が自分の右になるように投石し、その後はドゥアーのために立ち止まらない。

5、小石は必ず「投げ」なければならない。マルマーのすぐそばから落としても正しく投石したとみなされない。

6、マルマーから小石を拾って投げても構わないが、多数派の学者の意見ではない。

7、もしマルマーに投げた石が確実に落ちたか、あるいは投げた石の数に疑いを持ったときは、その疑いが晴れるまで投石場所から離れないこと。5回投げたか6回投げたか分からなくなった時は少ない数の方をとって、確実に7回投石してからその場を離れるようにする。ただし、普段から自分がイバーダを確実に行ったかということに多くの疑いを持つ人はその疑いの囁きを聞かないようにする。投石にしろ、それ以外にしろ、そのイバーダが終わった後に疑いが沸き起こった時には、その疑いを放置すること(そのイバーダは正しくなされたとみなす)。

8、ヤウムンナフル(ズルヒッジャ10日目)の投石は陽が昇った後、アイヤーム・アッタシュリークの投石はズフル後から行うのが好ましい。投石時間はズルヒッジャ10日前夜の真夜中からその日の日没まで続く。

9、この日の犠牲をアイヤーム・アッタシュリークの最後の日に遅らせても、イフラームの部分的解除には何ら影響はない。前述したとおり、部分的解除は「投石・剃髪・タワーフ(+サアイ)」の3つのうちいずれか2つを済ませれば完了する。

10、イフラームの部分的解除によって、イフラームの禁止事項のうち、性交とそれに至るまでの行為以外は全て許可される。

11、ヤウムンナフルの日に行うことは、投石・犠牲を屠る・剃髪・タワーフ・アル=イファーダ・サアイ(ムタマッティウのみ。ムフリドとカーリンでタワーフ・アルクドゥームとサアイをしなかった者も、この日サアイを行う)の5つ。タワーフとサアイ以外の順番は問われない。

12、(この日、投石から始めた場合は)それからマッカに行き、タワーフ・アル=イファーダを行う。このタワーフの時間はヤウムンナフル前夜の真夜中から始まり、ハッジを終えてマッカを出るその時まで続く。

13、マッカ出発日までタワーフ・アル=イファーダを遅らせた場合は、タワーフ・アル=ワダーゥ(別れのタワーフ)が免除される。

14、タワーフ後、ムタマッティウであれば、サファーとマルワ間のサアイを行い、ムフリドとカーリンでタワーフ・アルクドゥーム時にサアイを行わなかった者もサアイを行う。これを行うことにより、イフラームが全て解除され、性交も許される。


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2011年11月03日

『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その7

ハマド・ブン・アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・アル=ハマド著『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その7

第7の集まり


1、アラファの日の日没後、巡礼者たちはムズダリファに向かうが、マグリブとイシャーの礼拝はムズダリファでジャムゥ・タクディーム(マグリブの時間にマグリブ3ラカア、イシャー2ラカアを連続させて行う)で行うのが好ましい。

2、途中、マフリブの時間内にムズダリファに着く可能性が低い場合は、バスなどを降りて礼拝できる場合は、下車してマグリブとイシャーを行う。そうすることが困難な場合はムズダリファについてから、イシャーの時間内にマグリブとイシャーの礼拝をジャムゥ・タアヒール(イシャーの時間にマグリブ3ラカア、イシャー2ラカアを連続させて)行う。

3、それが可能であったにもかかわらず、ムズダリファで夜を過ごさなかった者には、ダムが課される。混雑やその他の理由でそれが不可能だった者にはダムは課されない。

4、ミナーに留まる場所がなく、ムズダリファに滞在していた者は、その場所でムズダリファでの夜を過ごしてよい。

5、真夜中後、巡礼者たちはミナーに向けて出発することが出来る。が、健康上問題が無く体の強い者はムズダリファでファジュルを礼拝するのが好ましい。その後アル=マシュアル・アル=ハラーム(ムズダリファにある小さな山)に上り、キブラを向いてドゥアーし、タクビーラ、タハリーラ、タハミーダをして過ごし、日が昇る前にそこを出発する。

6、投石の為の小石をムズダリファで拾うのが好ましいという典拠はない。投石の為の小石は拾う為の場所は、特に決められていない。


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