2017年06月04日

2、サウムはタクワー(アッラーを畏れること)を学ぶ学校

至高のアッラーは仰せられた:
((يا أيها الذين آمنوا كتب عليكم الصيام كما كتب على الذين من قبلكم لعلكم تتقون))
(2:183)
アッラーはそれによってしもべたちを罰する為にサウムを定めた訳では無かった。
((ما يفعل الله بعذابكم إن شكرتم وآمنتم))
(4:147)

それどころか、アッラーは英知ある者たちの内、最も英知あるお方であり、英知無くして何かを定めることはないのだ。
アッラーが命じたことを人間が行い、禁じたことを避けることにより、本人とアッラーの罰との間の盾となり、その中でアッラーを畏れることを学ぶ学校となるべくサウムは義務付けられた。

これは明らかだ。
あなたは雌牛章でサウムの諸規定に関して述べる最初のアーヤがタクワー(アッラーを畏れること)で終わり、
((كذلك يبين الله آياته للناس لعلهم يتقون))
(2:187)
このサウムの諸規定に関して述べる最後のアーヤの最後もタクワーで締めくくられているのを見出すだろう。

だからラマダーン月のサウムととともにアッラーを畏れることを学ばない者は実際のところその為にサウムが定められた英知を実現させていないことになる。

預言者(彼に祝福と平安あれ)は言っている:
「アーダムの子孫の行為全ては彼自身のものであり、善行はその10倍となる。ただし、サウムを除いては。アッラーは仰せられた:『それはわれのもので、われこそがそれに報いるのだ。』と。」

サウムの報奨は至高のアッラーの御許にある。
もしその報奨がアッラーの御許にあり、かれこそが寛大な者たちの内、最も寛大なお方であるのなら、あなたに何が与えられ、何で報いられると思うのか?

サウムする者は忍耐する者である。
((إنما يوفى الصابرون أجرهم بغير حساب))
(39:10)

全てのイバーダは見栄の為に行われる可能性があるが、サウムは別である。
それはアッラーの為のものであり、アッラー以外の為に行われることはない。
つまり、人はこのサウムというイバーダを自分を監視している誰かへの見栄の為に行うことは出来ないのである。
いったい誰がファジュルから日没までしもべとともにい続けることが出来るというのか?
たとえそれが出来たとしても、彼を出し抜いてサウムを解くことも出来るのだ。
もしその者が望めば、サラーの為のウドゥーの際、口をすすぐ時、監視者に見つからないように水を飲むことができるのだ。

サーイム(サウムする者)は何を避けるのか?
食べ物と飲み物、つまり本来はアッラーが合法とされた物事を避けるのである。
何故それを避けたのか?
至高のアッラーによる監視故、アッラーの為にのみ避けたのである。
それならば、アッラーが禁じられた物事はラマダーンであれ、それ以外の時であれ、放棄するのが当然であろう。
腹を空かせ喉が渇いた者、食べ物と飲み物を避けたにもかかわらず至高のアッラーが禁じたことを避けない者、アッラーがそれを見ることを禁じたことを目に、それを聞くことを禁じたことを耳に許す者、夜に昼に、秘密裏に公にアッラーに反抗した者、この者はサウムから利を得たのかだろうか?
サウムを行うことによる英知、つまりタクワー(アッラーを畏れること)を実現させたのだろうか?
答えは「否」である。

預言者(彼に祝福と平安あれ)は言った:「サウムする者の多くは、サウムから空腹と喉の渇き以外に何も得ないのである。」

彼は腹を空かせ、喉を乾かせたが報奨はどこに?
何も得なかったのである。

預言者(彼に祝福と平安あれ)は言っている:
「禁じられた言葉や行為や不道徳を放棄しない者、アッラーはその者が食べ物と飲み物を放棄することを必要とはしていないのだ。」

前述のハディースには述べられている:「アーダムの子孫の行為全ては彼自身のものである・・・ただし、サウムを除いては。アッラーは仰せられた:『それはわれのもので、われこそがそれに報いるのだ。』と。サウムは盾である。あなた方がサウムする日、猥褻な行いをしたり騒ぎ立ててはならない。もし誰かがサウムする者を罵ったり戦いをしかけてきたならば『私はサウムしている。』と言え。」

サウムする者は禁じられた行為や不道徳を避けるのである。

この伝承にある「私はサウムしている。」という言葉は声に出さずに言うべきか、あるいは公に言うべきか?

より正しいのは公に言うことである。
目の前の相手に「自分はやり返すことが出来るが、サウムを保つことが自分にそれを禁じるのだ。サウムを損なわないように、報奨が減ることの無いように。」と知らしめる為である。

サウムの徳は偉大であり、預言者の伝承にあるように、サウムはしもべが業火から身を隠し、アッラーの罰を防ぐ為の盾なのである。
posted by ターリブルイルム at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | サウム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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