2011年11月03日

『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その5

ハマド・ブン・アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ・アル=ハマド著『ハッジとウムラの諸規定の簡易化(質疑応答形式)』より(要点の抜粋)その5

第5の集まり


1、イフラームのニーヤをし、ミーカートを通過してアル=マスジド・アル=ハラームに着いたら、ムタマッティウ(タマットゥウでハッジする者)はウムラのタワーフを、カーリン(キラーンでハッジする者)、ムフリド(イフラードでハッジする者)はタワーフ・アル=クドゥーム(カーリンとムフリドがマッカ到着時に行うスンナのタワーフ。)を行う。

2、ウムラのタワーフとは、ウムラの根幹的行為の1つ。タワーフ・アル=クドゥームはスンナなので、カーリンとムフリドはこのタワーフを行わずに直接ミナーに行ってもよい。

3、もしカーリンとムフリドがタワーフ・アル=クドゥームを行い、サファーとマルワの間のサアイを行えば、ズルヒッジャ10日のヤウムンナハルのサアイをしたことに相当する。これら2者はハッジ中サアイをするのは1回だけである。

4、男性はウムラのタワーフとタワーフ・アル=クドゥームの際、最初の3周のみ、上半身用のイフラームの中心を右脇下に置き、イフラームの端を左肩の上にかけて右肩が剥き出しになっている状態で、そして早足で周る。

5、タワーフを始める時、黒石に全身を向き合わせ、黒石に触れそれに口付ける。もし黒石に口付けるのが困難であればそれに触れた後、手に口付ける。またもし触れること自体が困難であれば、手で合図する。そして「ビスミッラー、アッラーフ・アクバル」と言い、カアバが自分の左に位置するようにして7周する。

6、タワーフ中は黒石とイエメン柱に毎回触れる。7周目が終わった時には黒石には触れない。またイエメン柱に触れるのが困難な場合はそれを省いてよい。またそれに口付けたり、触れるのが困難な場合に手で合図することはスンナではない。

7、イエメン柱と黒石の間をタワーフする際、「ラッバナー・アーティナー・フィッドゥンヤー・ハサナ、ワ・フィルアーヒラティ・ハサナ、ワ・キナー・アザーバンナール(アッラーよ、私たちに現世でよいものを、来世でよいものを与えてください。そして私たちを業火の罰からお守りください)。」と言う。それ以外は特にタワーフ中の決められたズィクルやドゥアーというものはない。タワーフ中はドゥアーやズィクル、アル=クルアーン読誦をする。

8、基本的にタワーフを中断させてはならない。義務の礼拝と葬儀の礼拝がタワーフ中に始まったら、これらの礼拝をし、その後タワーフを再開する。タラーウィーフの礼拝の為にタワーフを中断させてはならない。またタワーフの際のタハーラは一般的には義務とされている。イブン・タイミーヤはタワーフ時のタハーラはスンナ・ムアッカダ(注)としている。サアイも同様に義務と葬儀の礼拝以外では中断させてはならない。
止む終えない場合のトイレ・ウドゥーなどの為の中断は問題ない。サアイに関してはタハーラは義務ではない。

(注)つまり、止む終えない場合以外、誰でもタハーラの状態でタワーフしなければならない。しかし現代のハッジのように非常な混雑の中でタワーフする場合など、短時間でウドゥーをして戻るのは困難な場合、タハーラ無しの状態でタワーフしてもそのタワーフは正しいと見なされる。


9、タワーフとサアイを連続して行うのはスンナ。午前中にタワーフし、午後にサアイすることも可能。

10、タワーフを義務の礼拝の為に中断した場合、中断する前にいた場所からタワーフを再開させる。

11、生理中の女性のサアイは問題ない。タワーフに関しては学者間の意見の相違がある。外国からの巡礼団でハッジに参加している生理中の女性で、そのグループがその女性の生理が終わり、グスルし、タワーフし終えるまで彼女を待つことが出来ない場合のみその生理中でもタワーフでき、そのタワーフは正しいとみなされる。しかし、グループが待つことが可能であったり、その後の帰国までの期間でタハーラの状態でタワーフ出来る可能性がある場合には生理中にタワーフしてはならないし、生理状態でタワーフしてもそのタワーフは正しいと見なされない。

12、病気などによる止むを得ない事情で、人に運ばれてた状態、あるいは乗り物に乗っている状態でタワーフしても問題ない。止むを得ない事情も無いのにそのようにタワーフすることは学者間の意見の相違がある。シャーフィイー学派ではそのようにしてもそのタワーフは正しく、ダムは課されないとしている。

13、ある巡礼者が他の巡礼者を抱えてタワーフした場合、抱えた者も抱えられてタワーフしたもののタワーフも正しい。

14、7周のタワーフをし終えた後は、マカーム・イブラーヒームの後部、またはその他の場所で2ラカアの礼拝をし、アル=ファーティハ章の後に1ラカア目はアル=カーフィルーン章を、2ラカア目はアル=ファーティハ後にアル=イフラース章を読むのが好ましい。

15、タワーフを終え、2ラカアの礼拝を終えたらサファーへと向かう。サファーに近づいたら「『インナッサファー ワルマルワタ ミン シャアーイリッラー(本当にサファーとマルワは,アッラーのみしるしの内の1つである)。』アブダウ ビマー バダアッラーフ ビヒ(私はアッラーがそれでもって始められたものにおいて、始める)。」と言う。

16、そしてサファーの丘に上り、カアバの方を向き、「ラー イラーハ イッラッラーフ ワハダフ ラー シャリーカ ラフ。ラフルムルク ワ ラフルハムドゥ ワ フワ アラー クッリ シャイイン カディール。ラー イラーハ イッラッラーフ ワハダフ。アンジャザ ワァダフ、ワ ナサラ アブダフ、ワ ハザマルアハザーバ ワハダフ。(唯一のアッラー以外に真に崇拝すべきものはなく、かれに並ぶ何ものもありません。主権はかれに属し讃美もかれに属します。かれは全てにおいて全能です。唯一のアッラー以外に真に崇拝すべきものはいません。かれは約束を履行し、そのしもべを勝利させ、(背信の)徒党を敗走させました。)」と言い、各自ドゥアーする。これを2回繰り返す。3回目のこのズィクルを言い、マルワに向かって歩き出す。サファーとマルワ間の2つの緑色の電灯の間を男性は全速力で走る。これは男性のみで女性は走らないこと。マルワについたら、サファーで言ったのと同様にズィクルとドゥアーを言う。このサファー〜マルワのサアイを1シャウトと数え、7シャウトのサアイをしなければならない。つまり7シャウト目はマルワで終わることになる。サファーとマルワのそれぞれの丘に上ることが好ましいが、サファーの境界線からサアイをはじめ、マルワの境界線まで到達すればそれで1シャウトと見なされる。

17、サアイを終えたら、ムタマッティウは髪全体を剃るか切るかする。女性は指の1関節分のみ散髪する。そしてイフラームを完全に解く。そしてズルヒッジャ8日目に再びハッジのためのイフラームを行う。

18、カーリンとムフリドは髪を切らずにイフラーム状態のままヤウムンナフル(ズルヒッジャ10日目)のアル=アカバのジャムラでの投石を終えるまで過ごす。

19、サアイは、必ずタワーフ後でなければならない。


posted by ターリブルイルム at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ウムラ・ハッジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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