2011年09月14日

子供のためのイスラームの礼儀作法(25)集まりにおける礼儀作法



ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。

人は毎日の生活の中で、様々な人々と接し、公的な場、あるいはプライベートな場で自分以外の人と席を共にします。

人々が座る場所には、痩せている人や太っている人、善人や悪人など様々な人々が集まり話をします。

ムスリムは、共に座る人々の現世と来世のために良い事を提供し、もしその集まりがイスラーム的に良くないものであればそれを良い方向へ変える努力をし、それすら出来ないときにはその集まりから離れるようにすべきです。

至高のアッラーは仰られました:『啓典の中で、あなた方に確かに訓戒した。もしアッラーの印が拒否され、または嘲笑されるのをあなた方が耳にするならば、かれらが外の話に移るまでかれらと同席してはならない・・・』(4:140)

預言者達や(物事の)改善者たちは、人々の集まる場所を訪れたものでした。
そして謙虚で真摯な態度で彼らと共に座り、善行を命じ、悪行を禁じ、彼らにとって善い事を思い出させ、英知と良い訓戒でもって彼らに訓戒し、彼らに篤信と善行を勧め、不信仰・罪・(アッラーへの教えへの)反抗・敵意に関して注意を促したものでした。

もしかすると、悪に満ちた、あるいはアッラーとその教えを忘れた状態の集まりに参加したことで、自分もそのような状態になり、その状態のまま人生を終えることになるかもしれません。

あるいは、学問やアッラーとその教えを思い出させる、あるいはアドバイスに満ちた集まりに参加したことで、更なるアッラーのお導きと祝福を受け、その後、楽園へ続く善行の道を進み、人生を終えることになるかもしれません。

それでは以下に、集まりに関するマナーを紹介しましょう。

1−ムスリム同士の集まりの中に入る時、あるいはそこから出る時には「アッサラームアライクム」という挨拶をしましょう。

またムスリム以外の人々の集まりにおいても、そこに加わる時、あるいはそこから出る時には挨拶をするようにしましょう。

2−後から来た人のために場所を空けてあげるようにしましょう。

至高のアッラーは仰せられました:『あなた方信仰する者たちよ、集会のおりに(広く)席をあけなさいと言われた時は、すぐ席をあけなさい。アッラーはあなた方のために(十分な)席を与えられる・・・』(58:11)

新しい参加者やまだ慣れていない仲間達には、特に親切にしましょう。

自分がしてもらうと嬉しい事を、人にするようにしましょう。

3−前から順番に座るようにしましょう。

場所が空いていない場合には、人を押しのけて自分の気に入る場に座るのをやめましょう。

4−他人の場所を横取りしたり2人で座っている人の間に割り込むことのないようにしましょう。

たとえ相手が小さな子供や貧しい者であっても、その者を立たせて自分が座ることがないようにしましょう。(後から来た人のために場所を開けることはもちろん良いことです。)

5−席を立ち、再び戻って来るのが分かっている人の席を取るのはやめましょう。

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によるとアッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「あなた方の誰かが席を立ち、それからそこへ戻った時、その者こそは元の場所に座るのに最も相応しい者である。」(ムスリムの伝承)

6−3人だけでいる時に2人だけで内緒話をしないようにしましょう。

イブン・マスウード(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:“もしあなた方が3人でいたのならば、他の人々がそこに加わるまでは1人を除いた2人だけで内緒話をしてはならない。それはその者を悲しませるからだ。”」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

7−集まりに参加している誰かを卑下したり笑い者にすることのないようにしましょう。

ムスリムはいつでも謙虚に礼儀正しくありましょう。

8−むやみに身につけているものをいじったり、あくびをしたりすることは避けましょう。

9−集まりに加わる時やそこから出る時、席に就くとき、水や食べ物などを配る時には右から順に行いましょう。

10−集まりに利用される場所を清潔に保ちましょう。

また、集まりに参加する際は、清潔な服装で、歯をみがき、爪を切り、身だしなみを整えましょう。

11−集まりで話したことを他人に言いふらさないように頼まれた時は、秘密厳守を守りましょう。

至高のアッラーは仰せられました:『信仰する者たちよ、アッラーとその使徒を裏切ってはならない。また故意に、あなた方への信頼を裏切ってはならない。』(8:27)


12−集まりであった話を悪意・敵意・嫌悪で広めるのはやめましょう。

フザイファ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:“(悪意をもって)噂話をする者は天国には入らない。”」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

13−陰口や目配せ、論争の集まりを避けましょう。

14−集まりでは、善を命じて悪を禁じ、アッラーへの服従と善行とサダカ、貧しい人々や困っている人々への援助を思い出させるようにしましょう。


至高のアッラーは仰られました:『啓典の中で、あなた方に確かに訓戒した。もしアッラーの印が拒否され、または嘲笑されるのをあなた方が耳にするならば、かれらが外の話に移るまでかれらと同席してはならない。あなた方が(同席)したならば、彼らと同類になる・・・』(4:140)

また、こう仰られました:『信仰する者たちよ、あなた方が秘密の相談をするときは、罪と敵意と、使徒への犯意とで密議してはならない。善意と敬神の念をもって相談しなさい。アッラーの御許に、あなた方は集められるのである。かれを畏れなさい。』(58:9)

15−話し手の話をよく聴きましょう。

16−ムスリム同士の集まりの最後には、預言者(彼にアッラーの祝福と平安あれ)が口にしていたドゥアーを言って終わるようにしましょう。


「スブハーナカッラーフンマ ワ ビハムディカ、アシュハドゥ アッラー イラーハ イッラー アンタ、アスタグフィルカ ワ アトゥーブ イライカ。」と、言って集まりを終えましょう。

この言葉の意味は以下のとおりです。
「アッラーよ、あなたに賞賛と讃美あれ。私はあなた以外に真に崇拝すべきものはないことを証言します。私はあなたにお赦しを求め悔悟します。」


参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ









posted by ターリブルイルム at 03:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 子供のためのイスラームの礼儀作法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びにきます。
ありがとうございます!!
Posted by ビジネスマナー at 2011年09月24日 15:49
ビジネスマナーさん、

コメントありがとうございます。
返信が遅れ、大変失礼致しました。
Posted by ターリブルイルム at 2012年04月09日 11:15
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