2011年05月12日

子供のためのイスラームの礼儀作法(24)サラームにおける礼儀作法


ビスミッラーヒッラハマーニッラヒーム(慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において)。

サラームって何だろう?

●「サラーム」とは「平安」という意味のアラビア語です。

●私たちの崇拝するアッラーの美しいお名前の1つでもあります。

至高のアッラーは仰られました:

『かれこそはアッラーであられる。かれの外に神はないのである。至高の王者、神聖にして、平安の源であり、信仰を管理し、安全を守護なされ、偉力ならびなく全能で、限りなく尊い方であられる。』(59:23)

つまり、イスラームは「平安」そして「平和」を、アッラーが授けてくださる神聖なものであるとしています。

●ムスリム同士の挨拶の言葉を略して「サラーム」と言います。

具体的にいうと、ムスリム同士が会った時に言う「アッサラームアライクム」という挨拶のことです。

普段何気なく使っている挨拶の言葉ですが、「あなた方の上に平安あれ」というすばらしい意味の言葉です。

この言葉でムスリム同士が挨拶することは、アッラーの使徒ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の教え(スンナ)によるものですから、サラームをすることでアッラーが報奨をくださいます。

それでは以下に、ムスリム同士の挨拶(サラーム)のマナーを紹介しましょう。

1−「アッサラームアライクム」という言葉で挨拶しましょう。

預言者のスンナに則った挨拶の言葉である、「アッサラームアライクム(あなた方の上に平安あれ)」を使いましょう。
挨拶された方は、「ワ アライクムッサラーム(そしてあなた方の上にも)」という言葉で返しましょう。

サラームを行うことはスンナですが、挨拶を返すことはムスリムの義務です。

上の挨拶の言葉に「ワ ラハマトゥッラーヒ ワ バラカートゥフ(そしてアッラーのお慈悲と祝福がありますように)」という言葉を付け加えることもできます。

至高のアッラーは仰せられました:

『そしてあなた方が挨拶を受けたら、それよりもっとよい形の挨拶で挨拶するか、あるいは同じ言葉を返すのだ。実にアッラーはあらゆる事柄をも(仔細に)計算されるお方である。』(4:86)

イムラーン・ブン・アルフサイン(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「ある男が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとを訪れ、こう言いました:“アッサラーム アライクム(あなた方に平安あれ)。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその挨拶に応じました。そして座ると、こう言いました“10(倍の報奨)だ。”次にまた別の男が来て、言いました:“アッサラーム アライクム ワ ラハマトゥッラー(あなた方に平安とアッラーのご慈悲あれ)。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその挨拶を返してから座ると、こう言いました:“20(倍の報奨)だ。”それからまた別の男がやって来て、こう言いました:“アッサラーム アライクム ワ ラフマトッラー ワ バラカートゥフ(あなた方に平安と、アッラーのご慈悲と祝福がありますように)。”すると預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はその挨拶を返してから座ると、こう言いました:“30(倍の報奨)だ。”」(アブー ダーウードとアッティルミズィーの伝承)

2−話をする前に、まずサラームを言いましょう。

至高のアッラーは仰せられました:

『あなた方信者よ、許しを求めて、家族に挨拶するまでは、自分の家以外の住まいに入ってはならない。』(24:27)

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“あなた方が集まりの場を通りかかったら、挨拶するのだ。そしてそこから立ち去りたい時にも、挨拶するのだ。前者の方が後者よりもそうするのに値するわけではない。”」(アブー ダーウードとアッティルミズィーの伝承)

3−外出時、帰宅時には家族にサラームを言いましょう。

4−自ら率先してサラームを言いましょう。


人から挨拶されるのを待つのではなく、自分から進んで挨拶しましょう。

アブー・アイユーブ・アル=アンサーリー(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「ムスリムは、会えば背き合うようにして、その同胞を3夜以上避け続けることは許されない。そして彼らの内、先に挨拶を始める方がより優れているのだ。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

アブー・ウマーマ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“アッラー(のご慈悲)により近いのは、先に挨拶を始める者である。”」(アブー ダーウードとアッティルミズィーの伝承)

5−少し間をおいた後に再び顔を合わせた時には、もう1度サラームをしましょう。

例えば、家に友達や客が来ていて、あなたはお茶の準備などのために席を外しました。彼らがいる部屋に再び入る時には、もう1度サラームをしましょう。

6−大勢の前でサラームする時は、全員に挨拶が行き届くように3回サラームしましょう。

アナス(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は何か1つの単語を話す時には、それがよく(人々に)理解されるべく3回繰り返しました。そして人々のもとを訪れた時には、3回挨拶したものです。」(アルブハーリーの伝承)

7−挨拶の優先順位を守りましょう。

アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「乗り物に乗った者は歩行者に、歩行者は座っている者に、少数の者たちは多数の者たちに挨拶するのだ。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

8−相手あるいは自分たちが大勢である時、そのうちの一部の者たちが代表で挨拶をしたり、挨拶を返すことができます。

アリー・ブン・アビー・ターリブ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「集団の中の誰かが挨拶すれば、それでその集団全体がそうしたことになる。また(集団内の)誰かが挨拶を返せば、そこに座っている(集団内の他の)者たち(全員)がそうしたことになるのだ。」(アブー ダーウードの伝承)

9−夜間、寝ている人がいる所では、小声でサラームしましょう。

10−無人の家屋に入った時には自分自身にサラームしましょう。


「アッサラーム アライナー ワ アラー イバーディッラーヒッサーリヒーン(私たちの上に平安あれ、そしてアッラーの誠実なるしもべたちの上にも)」と言いましょう。

至高のアッラーは仰せられました:『あなた方が他の家に入ったならば、あなた方自身にアッラーからの、祝福に溢れた美しい挨拶をするのだ。』(24:61)

11−子供たちにサラームをしましょう。

子供たち、または自分よりも幼い者たちのところを通りかかったら、サラームをしましょう。

アナス・ブン・マーリク(彼にアッラーのご満悦あれ)が伝えるところによれば、彼は子供たちの前を通りかかった時、彼らに挨拶をしました。そして言いました:「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこうしていたのです。」(アルブハーリーとムスリムの伝承)

12−サラームをする時に握手をしましょう。

サラームの時に、お辞儀・抱擁・キスすることはスンナではありません。

アナス・ブン・マーリク(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「ある男が言いました:“アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)よ、私たちは兄弟か友人(であるムスリム)と会ったら、彼にお辞儀すべきですか?”(預言者は)言いました:“いや。”(男は)言いました:“彼を抱きしめてキスすべきですか?”(預言者は)言いました:“いや。”(男は)言いました:“それでは彼の手を取り、握手しますか?”(預言者は)言いました:“そうだ。”」(アッティルミズィーとイブン マージャの伝承)

アル=バラーゥ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:“2人のムスリムが会って握手するならば、彼らが別れる前に彼ら(の罪)は赦されるであろう。”」(アブー ダーウードとアッティルミズィーの伝承)

13−人が寝ている時、サラーやウドゥーをしている時、クルアーン読誦時やズィクルやドゥアーに勤しんでいる時にはサラームをしないようにしましょう。

同様にアザーンやイカーマを言っている時、フトバ(説教)をしている時や講師をしている時には、サラームを言うのを避けましょう。


参考文献:
『青少年のためのイスラームの礼儀作法』Dr.ムハンマド・ハイル・ファーティマ
『イスラムハウス』ウェブサイトhttp://www.islamhouse.com/s/10447
『アッドゥラルッサニーヤ(輝く真珠)』ウェブサイト(アラビア語)http://www.dorar.net/






posted by ターリブルイルム at 10:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 子供のためのイスラームの礼儀作法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても魅力的な記事でした!!
また遊びにきます。
ありがとうございます!!
Posted by ビジネスマナー at 2011年10月02日 23:13
ビジネスマナーさん、

コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。
Posted by ターリブルイルム at 2012年04月09日 11:21
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